第3エイドで休むうちにどんどん夜が明けてきて、ライトがいらない状態に。一気に疲れが襲ってきたこともあり、ここから先は歩くことに。
せっかく出会った友人2人ですが、一人は走れるうちにということで先行。もう一人と一緒に歩き始めました。歩くといってもまだ元気でキロ10分、時速6キロ程度で前に進みます。
夜明けの海岸沿い、その後のもきれいな海岸の景色を糧に1時間、2時間と歩いていましたが、だんだん足の痛み（特にふくらはぎから太もも裏側）が激しくなってきて我慢できなくなってきました。というわけでロキソニンを投入。結局ゴールまでにロキソニンを3錠使用しました。
ロキソニンを使っても痛みがましになっても、歩く速度は少しずつ下がりはじめ疲れから体が前に進まなくなってきました。一緒に歩く友人も同様のようで、「しばらく休むから先にいって欲しい」とのことだったので先行。前日と違って風がなく日差しでどんどん暑くなる中を一人なんとか前に前にと歩いていました。
ただ、北雪酒造を過ぎ、150㎞を過ぎて小木の町中に入ってきたところで疲労困憊。港になるお土産物センターでコシヒカリモナカを食べながら休息。ここで密かな目標の40時間切りをあきらめました。だって走れないし、歩きもキロ10分で進めない状況ですから。
ただ、せっかく150㎞以上来たのだし残りたったの55㎞だから決してリタイアせず歩き通すことだけを心に決めました。（たったの55㎞っておかしく思うかもしれませんが、当時本当にそう思いました）
しばらくすると、先だって別れた友人が追いついてきて二人で再出発、友人も40時間切りはあきらめて完走狙いとのことで、意見が一致。せっかくだから佐渡島で一番との噂のソバ屋小木の旧市街にある「七右衛門」でそばを食べることに。お店にはしっかり先客のランナーもいました^^ ここは地元でも有名で昼には満員になるそう。店主が高齢で来年には閉店するらしいので入れてラッキーでした。しっかりそばの味のするうまいソバでした^^ なお小木港ではタライ舟にも乗れるのですが、こちらはシルバーウィークの影響か行列ができていたので断念しました。
小木の町を過ぎてから道の上り下りが本格化します。佐渡島一周は海岸線と海岸線を結ぶ峠の繰り返しで、思った以上に坂があります。特にその坂がコースの後半小木の町以後で激しくなるので、すでに疲労困憊した身にはすごく堪えます。千石船博物館で千石船をのぞき、伝統的民家が密集した宿根木集落では鼓童の公演が行われていたようで、気持ちの良い太鼓の音を聞いたり、友人と一緒ということもあり、色々と楽しみながら先に進むことができました。
遠かった第4エイドにとうとう到着。第3エイドの127.6km地点からの32.5㎞になんと7時間46分もかかってしまいました。第4エイドからは深浦湾が一望のすばらしい景色を楽しめ、昼間の暑い日差しの中でも風が通り涼しいので、私はここで大休憩。食事だけでなく、15分ほど横になって休むことにし、第2エイド以後一緒に歩いてくれた友人と再度別れました。
第四エイド：159.8㎞ 深浦展望台
予定： 13時16分着 実際： 12時34分着（キロ13分00秒）
予定： 13時46分発 実際： 13時13分発（休憩39分）
結局、第2エイドで先行した友人は39時間台で、ここで別れて先行した友人は41時間台で無事ゴールしました。良い友人たちと一緒に参加でき、友人含めて全員で完走できたのは大変うれしいです。
つづく
