CP23:三条大橋南詰(215.3㎞)からゴール(254.4㎞)まで
三条大橋を超えると残り39㎞。この39㎞に9時間以上かかりました。ここまで来ると後は我慢比べみたいなもんです。特に辛かったのは眠気、本当に眠かった。途中、コンビニで「激強眠眠打破」を購入し飲んでみたけれど効果なし。なんだかしきりにトイレに行きたくなったので困りました。
そうこうするうち新潟市へ。痛いとかしんどいとかより、とにかく眠い! 仕方ないから片目つむって脳みそ半分休めながら前へ前へ。このあたりは広い歩道があり安全なうえに一本道で助かりました。
白根四ツ興野の交差点で左折したあたりで限界になり、とにかく眠れるところを探して、再び小屋になっているバス停で15分ほど横になりました。残り20㎞足らずの地点です。これで、元気を取り戻して再びしっかり歩けるように(もはや走る気なし^^;)なりました。
ひたすら歩いて、私設エイドの方に励ましてもらい、信濃川の河川敷に出ました。残り7㎞ちょい、やっとゴールが見えてきた気がします。河川敷の広い景色と風が心地よく、歩くスピードも少し上がり気味。4㎞近く歩くと日本海! ここでも私設エイドの方がいてくれて、日本海「川の道岬」で写真を撮ってくれました。このレースに出る前に他の人のブログなどで憧れを持って見ていた景色を自分で見ることができて感激!
後は本当のゴールのホンマ健康ランドまでの残り3.5㎞を歩くだけ! でも河川敷を離れてからの最後の1㎞が長かった! ゴール手前でスタッフが誘導してくれてからは、最後のビクトリーラン^^ スタッフ全員と大会会長が出迎えてくれるゴールテープを切ってほっとしました。
ゴールが健康ランドというのは良いですね。早速風呂入って、水風呂でしっかり両足をアイシング。当日中に帰りたかったので、新潟駅内で寿司とビールを飲んで新幹線へ。やはり興奮していたのか、新幹線では全く眠れず、SNSでのラン仲間への応援のお礼をひたすら書き込んでいました。
終わってみれば、ゴールに比較的余裕をもってたどり着くことができました。無理して走ったりタイムを狙ったりせず、歩き続けたことによってダメージが少なくてすんだんだと思います。今回の完走で、川の道のフルコースへの参加資格を得ただけでなく、自分の気持ち的にも参加する資格、自信を得た気がします。
「ハーフの部完走しました」を書いたときに、このレースは他の200㎞超のレースと何か違う気がすると書きました。もちろん今まで走った200㎞ちょっと(最長211㎞)と違って、254㎞になると2晩の夜を動き続ける必要があり、この対策が大きく違います。しかしそれ以上に、「川の道」はなんか、レースの雰囲気が違います。より玄人向けというか、渋いというか。簡単に言ってよりヘンタイ向け、マゾ向けだと思います。橘湾、佐渡ヶ島などはとにかく景色を楽しみながら走れます。小江戸大江戸はお祭りみたいな感じ。それに対して、「川の道」はコース上に観光名所が多くあるわけでなく、ほとんどが前にも後ろにもランナーのいない単独行。チェックポイントも自分で記録しながら前に進む。本当に自分と向き合いながら進むレースと感じました。
次回以後私が気が付いたもしくは気を付けた、私のように遅い人向け、川の道ハーフ完走のコツを書いていきたいと思います。
つづく