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川の道フットレース 2021 その4:夜間走は夢遊病者の気分

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(最初のレストポイント両神荘。地元の人も温泉に向かっていました)

 

 

両神荘の温泉は、少し硫黄臭のある強アルカリ性。お肌がぬるぬるして非常に良いお風呂、できれば温泉のためだけにでも来たい良い温泉です。

この両神荘に着いたのが、5月1日の11時45分。まずは大盛りカレーの食事を取って、その後温泉でさっぱり。その後、出発準備をして就寝したんですが、前回に続いて失敗しました。出発準備は寝て起きた後の方がよいです。寝た後の片づけを含め二度手間になるうえ、眠い頭ではどうしても作業が非効率です。とにかく飯食って寝て、その後ですべての作業をしましょう。

 

誤:食事→準備→就寝→準備→出発

正:食事→就寝→準備→出発

 

両神荘の就寝場所は体育館。今回はコロナ対策で各自寝袋持参、体育館に敷かれた敷布団の上に寝袋を置いて寝ました。前回に引き続き、念のための耳栓は必需品。いびきのうるさい人がいても安心です。(今回はいびきは聞こえましたが、大騒音の人はいませんでした)

 

起きて、再びカレーを食べて出発準備をして再出発したのが午後6時、両神荘での滞在時間は6時間15分でした。このうち睡眠に使ったのが3時間45分、残り2時間30分で風呂、食事2回、準備をしたことになりますが時間使い過ぎです。同じ6時間15分ならもっと寝られたはずなのに。

 

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(エイドの大盛りカレーゆで卵乗せ。出る時にもう一杯カレーをいただきました。おいしかった!)

 

夕方出発ですから、またすぐ夜間走。ここからは昼夜を問わず眠気との闘いになります。4月30日午前9時に出発して33時間、うち睡眠時間3時間45分(とレース途中の仮眠30分)、基本眠いか、すごく眠いか、ほとんど寝ているかの状態で動きつづけることになります。

両神荘から小諸までの区間、2つの前半の難所、志賀坂峠と内山峠(例年ならぶどう峠)を通ります。この坂対策として私はトレランポールをこの区間だけ使用することにしています。

 

両神荘出発後、最初のコンビニ、黒海土バイパス前のコンビニはランナーが絶対寄らないといけないポイント。なんせここ以後60㎞にわたってコンビニはなし。私にとっては12時間コンビニなしということです。ここで食料調達していると雨が本格的に降ってきたので、上下雨具を着用し先を急ぎました。幸いにして、この時の雨は2時間程度で上がりましたが、夜間走なので保温のためそのまま上下の雨具を着たまま歩を進めました。

 

一人夜間走でとぼとぼ歩き続け、向かうのが前半の小ボスの志賀坂峠。標高780mまでつづら折りの坂を上ります。時々他のランナーに追い抜かされる以外はずーっと一人、山の中の峠道で民家もなく、ほとんど車も通らない。おまけにガスがかかってヘッドライトの光も遠くまで届かない。

半分寝ながら、数メートル先の地と横手のガードレールだけ確認しながらトボトボ、だんだんトランス状態に入ってくるというか夢遊病者になった気分で、ぼーっととぼとぼ歩き続けると志賀坂トンネル入り口。そのままトンネルを抜けて峠道を下ります。

 

峠道を下ったところで、時間は深夜。あまりに眠くて眠れる場所を探しながら歩いていました。とうとうたまらず、道横の屋根はあっても壁のない休憩所みたいなところで25分間横になりました。深夜で気温も十数度でしたが、手持ちのサバイバルシートを使うとそれほど寒くなくあっというまの25分でした。でも、この30分くらい先にドアまでついて密閉空間になるバス停が2つもあったんですよね...

 

例年ならここからぶどう峠に向かいますが、今年はぶどう峠は通行止め。直進しR299から県道45号に入って、湯ノ沢トンネルへ。ここが長かった! 3キロ半以上あるトンネルは走っても時間がかかるのが私は歩き(といってもここは下りだったので小走り?)。行けども行けどもトンネルの出口は見えない。眠気とあいまって、私はトンネルの異世界につかまって一生トンネル内を彷徨い続けるのかと思いました。

 

永遠とも思えたトンネルを出て、しばらく行くとCP10:下仁田交差点。このすぐ後にあるのが下仁田のローソン、実に60㎞ぶりのコンビニ! で、ここから再び30㎞コンビニがないのでもちろん立ち寄り栄養補給です。すでに5月2日の朝9時前、スタートから48時間経っていました。

 

つづく