前日のホテルでゆっくりと温泉につかり、7時間以上寝て気分的にも体力的にもだいぶ回復して、元気いっぱいではないものの気力はある状態でスタートしました。前半の上松宿、福島宿、宮ノ越宿あたりは木曽川沿いで勾配もあまりなく、川の流れと新緑の山を楽しみながら前に進みました。(当然、全歩きです)
そうそう、途中自らのミスコースで1㎞、公式コースの踏切が廃止されていて引き返して1㎞、2㎞ほどコースミスで余分に歩いてしまいました。
鳥居峠に入る前、景色を楽しみながら歩いていると軽自動車が止まって「コーラいかがですか?」と声をかけてくださる女性がいました。今回初めて遭遇する私設エイドの方でした! 数日前にたまたまランナーを見かけこのレースを知り、軽自動車で走り回りながらエイドをしていただいているとのこと。実は昨日、妻籠、馬籠の間のにぎやかな通りでこの女性と会っていたのですが、「コーラいかがですか?」の声と共にメニュー表を差し出されたので、観光客向けの商売かと思って断っていました。だってこんなレースで、それも一斉スタートと違う日に走り出した私に対して私設エイドがいるなんて思わないです。私設エイドも苦労されていて、この日は車で走り回ってようやく3人に対してエイドができたとのこと。本当にありがたい!というか感謝しかないです! この女性の私設エイドの方とは再び贄川宿でお会いしました。一日中車でエイド相手の選手を探していただいていたようです。
この日のハイライトは、鳥居峠と奈良井宿でしょうか。鳥居峠は中山道で和田峠に次ぐ難所、確かにしっかりとした山道で、ところどころに熊よけの鐘が設置してありました。ようやくの思いで峠を下るとそこは奈良井の宿。妻籠、馬籠と並んで中山道の大観光地、GWですごくにぎわっていました。せっかくなので3色五平餅をいただいて、本日のゴール、塩尻に出発しました。
塩尻駅前で久しぶりにコンビニ飯ではないしっかりした晩御飯をいただきホテルに着いたのが午後9時半でした。時間的には余裕があったのですがスタートから300㎞以上が過ぎ疲れが体中を覆っている感じ、翌日は最難関の和田峠越えが待っていることを思うと、この夜再び弱音の心の声が、「ここまででいいじゃん、明日は下諏訪の温泉でゆっくりしようよ」とささやくのでした。
通過したチェックポイント:
CP32:上松宿、CP33:福島宿、CP34:宮ノ越宿、CP35:藪原宿、CP36:鳥居峠、CP37:奈良井宿、CP38:贄川宿、CP39:本山宿、CP40:洗馬宿
公式距離:54.2㎞(通算308.8㎞)
GPS時計の距離:56.19㎞(通算324.19㎞)
累積高度:1242m(通算8186m /2日目不正確)
つづく