ウルトラマラソン始めました

ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを走ります

ウルトラマラソン始めました

例幣使みちジャーニーラン 395km まとめとヒント

宿場町の風情はそれぞれの宿で違って見飽きませんでした

例幣使みちジャーニーランの1st+2ndステージを6日半かけて完踏したわけですが、ジャーニーラン慣れしている人たち(いわゆるヘンタイさん)には遅いと思われるかもしれません。でも私ははっきり言って常人、川の道には2回挑戦してどちらも300㎞過ぎでリタイアしているヘタレです。この395㎞でも私にとっては最長不倒距離、それも累積高度12,000m! 完走できただけで満足しています。今回のレース全般と何がうまくいって、何がまずかったかまとめてみたいと思います。

レース全般

レース参戦記にも書いているように、すごく楽しいコースです。例幣使道(私の場合は中山道)の歴史を感じ、日本の春を満喫し、更に山あいの自然と触れ合うことができ、コースの途中で飽きることがありません。(某”川”の延々続く河川敷とか新潟の田舎の幹線道路と比べたら本当に楽しい!)

またコースが分かりやすく、ルートミスをしにくいのも良いです。スマホ用のルートマップと紙の地図だけでなく、”旧中山道”をたどるので、道案内もしっかりしています。旧中山道は時々幹線道路と交わることもありますが、基本車の往来も少なく安心してレースに臨むことができます。

時々幹線道路と交わり、また昔の交通の要であった中山道を通るためコンビニがコース近くに多くあるのもありがたかったです。コース上になくとも少しそれて新道に出るとコンビニがあったりするので、コンビニにはあまり不自由しませんでした。(峠はトレイルになるので別です)

フル570㎞と同じ期間、10日半で完走すれば良いというゆるい時間制限もグッドでした。それぞれの走力、楽しみ方に合わせて限界まで追い込むのも良し、中山道、例幣使道の魅力を楽しみながら制限時間いっぱいに楽しむのも良し。実際に、私の参加した395㎞のステージでも、最長9日半かけて完走されていた方もいました。

長野県の峠ではまだまだ山桜が満開でした

良かったこと

宿:私は全ての宿を予約してからレースに臨みましたが、これが私には非常に良かったと思います。一日に走る距離をあらかじめ区切っておくことによって、7日間の模擬ステージレースのように日々の目標をはっきりさせて進むことができました。フル出場や私の出場した1st+2ndステージの出場者でも、あらかじめ宿の予約はせずにネットカフェなどを利用して完走された方も多かったと聞きます。でも私には宿がある安心感、また一日にXX㎞走らないといけないといけない目標感がすごく良かった! 自分でネットカフェなどを探しながらだと、「今日はここまででいいや」って甘えたり、逆にどこまでいっても泊るところが見つからず泣いていたかもしれません。また宿の取り方を1日目からだんだん走行距離が短くなるように予約した宿の配置も絶妙でした^^ 以下、参考に泊まった宿をリストしておきます。

1日目:米原:70.0㎞地点 ホテルナレッジイン

2日目:各務原:65.0㎞(135.0km)地点 ルートイン各務原(大浴場付き!)

3日目:恵那:60.5km(195.5km)地点 ルートイン恵那(大浴場付き!)

4日目:上松:59.1㎞(254.6km)地点 ねざめホテル(温泉付き!)

5日目:塩尻:54.2km(308.8km)地点 Biz Hotel塩尻駅

6日目:長久保宿近く:41.6km(350.4km)地点 民宿みや(和田峠越えを見越して最短)

7日目:ゴール:45.5km(395.9km)地点 アパホテル軽井沢荘

持ち物:多すぎもせず、少なすぎもせず、ちょうど適量でした。以前に「例幣使道の装備一覧」で持って行くものを書きましたが、ほぼ全て使いました。木曽川沿いでは最低気温は1℃まで下がり、例えば5日目の朝にねざめホテルを出発したときの気温は4℃、逆に最高気温は25℃くらいでしたので、朝はダウンの上にウィンドブレーカー代わりのレインジャケット、下はやはりウインドパンツ代わりにレインパンツを履いてスタートし、その後どんどん脱いでいきました。選択は宿で洗濯機+乾燥機を使うか、手洗い+夜間干しで1日交代制でしのげました。1日目と3日目はずっと雨でしたが、上下のモンベルバーサライトが良い具合で、振り返っていると3日目の記録に雨って書いていないくらい雨が気になりませんでした。使わなかったのはサバイバルシートと一部の薬くらいでした。

akinoponn.hatenablog.com

悪かったこと

初日の雨でスマホがクラッシュしたことにつきます。完全防水のスマホでないのはわかっていたんですから、しっかり雨対策をすべきでした。自分自身は雨具のおかげで平気だっただけにスマホの雨対策がいいかげんなっていました。おかげで2日目は精神的に追い込まれ、またミスコースも多発しました。

後は熊鈴を持って行っていなかった事。峠はたびたびトレイルというか完全な山道になって、そこかしこに「熊注意!」の看板がありました。私は夜間トレイルはしたことなかったので、「熊注意!」のあるトレイルを一人で夜に通った十三峠はすごく不安でした。

この2点以外はほぼ全てうまく行ったと思います。走ろうとせず、またがんばりすぎないスピードで歩くことを意識していれば一日60㎞くらいであれば進むことができます。それを続けた先にゴールがありました。

最後に

このレースを企画、開催いただいたスポーツエイドジャパン様に感謝いたします。”川の道の裏レース”といいながら、安心安全で楽しくセルフプロデュースできるレースで川の道とは別の楽しみを見つけられる素晴らしいレースでした。

また前泊、後泊を含めて8泊9日の外出の上に、2日目にはスマホトラブルで深夜にたたき起こした妻、コース途中でサポートいただいた私設エイドの方、ゼッケンを見かけて応援いただいた道すがらの方々にも感謝いたします。皆さまの応援がすごく力になりました。

例幣使みちジャーニーランは噂によると隔年開催となるようです。2年後に再出場したいか? 1st+2ndステージは堪能したのでフルに出場といいたいところですが、私の場合は制限時間10日半ギリギリ使うことになりそう。10日半のジャーニーを楽しめる時間的余裕と、その期間ずっと一人で楽しめるかどうか今のところわかりません。でも3rdステージの軽井沢ー日光の区間はまだ未走なのでこの区間は一度楽しんでみたいと思います。