ウルトラマラソン始めました

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ヘンタイさん御用達?第1回矢倉沢往還を走ってきました -その2-

真っ暗な大山阿夫利神社

伊勢原からは大山の阿夫利神社下社までの往復。矢倉沢往還は四谷から沼津までの片道コースですが、この大山だけは折り返し、ここで一部トップランナーを除くほぼすべてのランナーと顔を合わすことができたのは素敵でした。特に女坂では本来夜中の人っ子一人いない暗闇のはずが数多くの仲間とすれ違って元気をもらえました。

さて大山登山はひたすら神社まで上ってひたすら下るだけ。私のように1度試走をしておくと迷うことがありません。そうは言ってもコースは矢倉沢往還の旧道で、普通に歩くハイキング道とは少し違います。途中から愛宕滝までは鈴川の左岸を走り、またその先はとうふ参道を通ります。この2か所を間違えて大通りを行くランナーを数多く見ました。距離にはあまり違いはありませんが、せっかくなのでコースを遵守してほしかったな。

土産物屋さんが階段の両サイドに並ぶコマ参道を過ぎて男坂、女坂の分岐まで来るといよいよ大山登山の難所の始まり。矢倉沢往還では行きも帰りも女坂を通ります。女坂といっても急こう配の石段、70㎞動いてきた体には拷問のよう。一歩一歩太ももに手を添えて「えっこらしょ」と掛け声をかけながら登ります。途中から手すりがあるので手すりにつかまるというより、手すりに縋り付きながら手の力でえっちらおっちら。他のランナーも同様で皆さん手すりにすがりついているもんだから、上りランナーと下りランナーが出会うと手すりの譲り合いが発生。基本上りが譲って下りが使うという感じで手すり交流が生まれていました^^

やはり70㎞を過ぎてからの登山、皆さん限界に近いようで1人は石段途中で両足が攣って動けないということで倒れ込んでいました。芍薬甘草湯を持っていたので声かけをしましたがいらないとのこと。無理やりでも渡せばよかったかな。私自身も下りで2,3回ふくらはぎがピキピキッと攣りかけました。

そんなこんなでなんとか上りきると大山阿夫利神社の下社。トレニックワールドの方も待っていてくれて感激!最後の写真チェックポイントの神社の写真をとって振り向くと伊勢原から平塚方面でしょうか、夜景が美しかった!

写真ではよくわからないけれど阿夫利神社からの夜景が綺麗でした

また手すりにすがりつきながら帰路について、女坂の終点まで来ると一安心。階段のコマ参道を抜けると後は舗装路の下り。本来なら走って下れるところですが70㎞を過ぎて山登りもして既にひざはガクガク。小走り程度で伊勢原まで一挙に下りました。

実はこれで一つ目の山を終えて一安心ってわけにはいかないんです。ほんのちょっと国道246号線を走ったら、鶴巻からは善波峠を抜ける矢倉沢の旧道、林道でクマ出没注意の看板があちこちに。ここは事前にヒルも多いからヒル除け準備との大会サイドからの注意も出ていました。私は熊鈴を鳴らし、また事前にたっぷりヒル除けをスプレーしていたので問題ありませんでした。レース参加者の中にはやはりヒル被害にあった方はいたようです。
心霊スポットとして有名な旧善波トンネルを抜けると市街地に入りますが、トンネルを抜けたところで道のすぐ横でヘッドライトに煌々と照らされる2つの目があることに気が付きました。何かなと思ってそっちに顔とヘッドライトを向けると、そこには静かにこっちを見ているイノシシさんが。2メートルくらいの距離でしばらくご対面してしまいました。イノシシさんからそっと目をそらして後ろから突進されないかとビクビクしながら進み、その後は歩きで秦野から渋沢へ。

ぼーっと歩き続けていたら渋沢で大ポカ! 試走していたはずなのに道を間違えてコースアウトしていました。0.5キロくらいで気が付いたので幸いでしたが往復1㎞損してしまいゲンナリ。気を取り直して渋沢から松田まではまた「旧道」という名前の林道です。当然のように上り下りだらけの道に進みます。このレース、本当にえぐい!
秦野あたりから川の道の常連、篠山ご夫妻と一緒のペースの時が増え色々とお話しさせていただきました。疲れた夜中の道連れで気分よく前に進むことができ感謝です。
林道を進むことしばらく、暗闇にトレニックワールドさんが設置してくれていたLEDライトの灯が見えてきたら第4エイドの富士見塚エイド、92㎞地点。写真も撮らずにがっつきましたが、ここの肉たっぷりカレーがおいしかった!

富士見塚エイドを過ぎると、松田の市街。そこからいよいよ第2の難所というか最大の難所、足柄峠です。

真ん中のでべそになっている部分がコースアウトしたところ、1㎞損した!