6月4日日曜日に開催された「利尻島一周悠遊覧人G」という53.7㎞のレースに参加してきました。
はるばる北は最果ての島に行くのでせっかくならば観光もと私は金曜に現地入り、土曜日は1日観光、月曜日も午前中は観光して帰る日程です。
で、レースは完走しましたがずーっと雨、気温も10℃前後と肌寒く風も強めの悪コンディション。多くのランナーが低体温で苦しめられたようです。
前日の観光は私一人ということもあってホテルで自転車を借りて島を半周しました。利尻島には70億円以上かけて整備したすばらしい自転車専用道があって、自動車は当然いないし、人も歩いていない。実際には自転車もほぼ走っておらず周囲の自然を独り占め! 道すがらには数々の花が咲き、野鳥が飛び交い、利尻岳と海の景色が堪能できました。ただ、翌日は53㎞走るので自転車はあまり距離を走らないよう心掛けていたつもりがついつい、計54㎞も乗ってしまった。ママチャリで50㎞超えて走ったので前太ももがパンパンに^^; この日は少し雨がパラついたりもしましたが、午後からは利尻岳の全身が姿を現して、観光に最適の一日となりました。
で、レース当日は雨、それもずーっと雨。気温も10℃前後で風もあって肌寒いというより、関東の30℃近い気温に慣れた体にはすげー寒い! 私は寒いの嫌いなので、上下共にゴアテックスの雨具(モンベルバーサライトの上下)、更に防水手袋(テムレス)を付け、下着も雨濡れを防ぐため上下共にファイントラックのドライレイヤーという完全防備。これのおかげでほとんど寒さを感じることなく走り切ることができました。
レース参加者の中の特に若者を中心に半そで短パンで雨具なしとかビニル袋を被っただけのランナーが結構な数いましたが、雨風で体温が奪われてリタイアを余儀なくされた方も多かったようです。レース中にも一人の若者がガタガタ大きく震えながら半そで短パンだけで歩いているのを見かけて、予備に持っていたビニールの携帯雨合羽をあげたりしました。
コースは鴛泊という利尻島で最大の町から島の外周を一周するというもの。島の中心に利尻岳がそびえたっていますが、外周は大きなアップダウンのない比較的平坦なコース。53㎞という距離もあって、バリバリのウルトラランナーというよりファンランナーが多い大会という雰囲気です。
エイドの数も多く53㎞の間に13か所もあります。雨風の中で主に高校生が濡れながらエイドをしてくれているのには頭が下がりました。ただエイドの食べ物は少な目。お腹にたまるものは13か所中4-5か所に置いているバナナと餅だけでした。ただ雨に対応して暖かいお湯をサービスしてくれて助かったというランナーが多かったです。私はお湯は一回も頂かなかったですが。
本来なら利尻島の絶景、海とその先に見える北海道や礼文島。島の中心にそびえる利尻岳を360度違った角度から楽しみながら走れる絶景のコースのはずが雨。何も見えません(泣)雨合羽のフードで視界が前方だけに遮られ、雨の道路をひたすら前に進む苦行でした。島を一周するから半分は追い風でも良いはずなのに、30㎞~45㎞あたりだけが追い風でそれ以外は結構強めの向かい風なのも辛かった。
私は3週間前の本州縦断フットレースR7ステージ:433㎞の疲れが残っているのか、前日のママチャリでの54㎞走って太ももが絶賛筋肉痛だったのが原因か、スタートから全くスピードが出ず、頑張ってもキロ7分前後。元々遅いのが更にのろのろしながらゴールまでたどり着きました。
ゴール後は一緒に参加していたラン仲間にホテルから車で迎えに来てもらって、すぐにホテルの温泉! その後はラン仲間7人(一人は残念ながら低体温でダウンして打ち上げ欠席)で利尻のすばらしくうまい海鮮で打ち上げ! ムラサキウニが絶品で、アワビ、つぶ貝、蠣も最高。ほんとにおいしかった!
翌日は2手に分かれて、片方は利尻岳登山、もう一組は車で観光。私は観光組に回りました。さすがに433㎞を3週間前に走って、前日54㎞をママチャリ、53㎞をレースで走ってその翌日に登山する元気はありません^^; レース当日の雨風と違って翌日は快晴! レースのコースを車で辿って、本来だったらこんな素晴らしい景色を見ながら走るはずだったという景色を堪能しました。