本州縦断フットレース R8ステージ まとめと答え合わせ

本州縦断フットレースR8ステージを完踏できてほっとしています。このレースを走ってどんな感じだったのか、また何が良くて何が悪かったのか振り返ってみたいと思います。なお、昨年走った本州縦断フットレースR7ステージに、川の道や小江戸大江戸200kなどとの比較も含めて、本州縦断フットレースの立ち位置がわかる記事も書いているので参考にしてください。
R8ステージですが、一言で言うと素敵なレースでした。私のようにホテルを全てあらかじめ予約して制限時間の10日間かけて進むもよし、ヘンタイな皆さんがされているように行けるところまで行ってスーパー銭湯やマンガ喫茶、はてはバス停で寝て、4‐5日で完走するもよし。人によって様々な参加方法があり、それでも同じコースを進む。自由でありながらちゃんとレースになっていて、体力、気力、知力(計画力)、財力を組み合わせて自分にベストな方法を見つけ出す。コースは海あり、山あり、都会あり、田舎あり、コンビニがあったりなかったり。本当に色々な環境で新潟から舞鶴までの土地と空気を肌で感じられます。ジャーニーランで思うのは、走った後にその時の痛みや苦しさ、楽しさと一緒に各地方の景色や気候を思い出せる贅沢さです。
R7ステージとの比較では、やはり制限時間が1日長いだけしんどいです。でもコンビニやホテルはR7ステージに比べると比較的に選びやすいので無理なく計画を組めば完走に近づくと思います。また4‐6月に参加される場合、風向きを考えると逆コースの方が楽だと思います。
完走のために良かったこと
今回のレースでは4日目終了時点で疲れ果てリタイア寸前でした。この夜に計画を見直してレース全体を9日間から10日間に伸ばし、5日目以後の走行距離を短くしたのが一番の完踏へのカギだったと思います。前回R7ステージでも書きましたが、自分の実力を過大評価せず無理のない計画を立てるのが大切だと痛感しました。
ホテルをできるだけ大浴場付きにしたのも良かったと思います(下に泊まったホテル一覧を書いておきます)。やはりゆっくり疲れを取るのは大切!特に金沢で泊まった「アパホテル金沢中央」はおすすめです。R8ステージのコース上にあり、天然温泉で露天風呂付!サウナもあって当然水風呂もありますから、温冷交互浴で足の疲れも吹っ飛びます。このレースで金沢泊を計画される場合は考慮に入れてみてください。
毎回ジャーニーランでは作っていますが、手作りの表(途中のコンビニ、ドラッグストア、CPなどと距離をまとめたもの)は今回も大活躍しました。しばらくコンビニがないとか、後何キロかでコンビニ休憩できそうとか一目でわかりこの表を頼りに進んでいました。

シューズはAdidas Super Nova Riseを使いました。初心者向けで柔らかく厚いソールで耐久性もあり、今回のレース後でもソールはしっかり残っていました。頼もしい相棒で私にはぴったりでした。どうもHokaとかOnだとソールが柔らかすぎて500㎞進むとソールの減りが大きすぎるように思います。

今回初めて日焼け止め効果のあるリップスティックを使いました。R7ステージを含めて数日にわたるレースでいつも唇がガッサガサになっていたのが今回は無問題、ジャーニーランには必須だと思いました。

ランニングパンツの代わりに今回はTeton Bros ウィンドリバーパンツというパンツを2本持っていきました。宿に着いた後、ランパンでは食事に出にくいですが、これだと大丈夫。軽くて良いのですが、ただやはり短パンではないので暑い日は少しムレました。次回はランパン2本+外出用にこのTeton Bros ウィンドリバーパンツという組み合わせで行きたいと思います。
あと、着替えは100円ショップの衣類圧縮袋に入れていました。

こうすれば良かったという反省点
スタート前の計画が無謀すぎました。体力を消耗させず前に進むには1日の距離をできるだけ平均化し、長い距離を進む日を作らないことが大切。私の場合は1日に60㎞までならまずまず。65㎞を超えると疲労困憊です。今回のスタート時の計画では1日目82㎞、5日目74㎞と2回も長距離が入っています。最初の計画に無理がありました。何事もなければなんとか行けたかもしれないけれど、雨や風などのコンディションと重なるとボロボロになるのを実感しました。無理なく計画するのは超大事!
4日目の夜にリタイア寸前まで悩みましたが、この手の決断は夜にしない方が良いです。体力が尽き疲れ果てた状態で万全な判断が下せるわけがないです。できればリタイアの判断は朝まで待つこと。それまでの間は判断は保留し、完走のためにできることをしておくべきだと痛感しました。
宿泊した宿一覧(距離はGoogle Mapで)
前泊: ドーミーイン新潟(大浴場付き)
1日目:ルートインコート柏崎(大浴場付き)走行距離:82.1km
2日目: ルートイン上越(大浴場付き)走行距離:42.6km
3日目: マークホテル(入善駅前)走行距離:64.8km
4日目: アパホテル〈高岡駅前〉(大浴場付き)走行距離:60.8km
5日目: アパホテル金沢中央(大浴場付き)走行距離:45㎞
6日目: アパホテル大聖寺(大浴場付き)走行距離:50km
7日目: ルートイン鯖江(大浴場付き)走行距離:41km
8日目: セレクトイン敦賀 走行距離:48.3km
9日目: ビジネスホテル煉瓦亭(小浜駅前)走行距離:45.1㎞
10日目: ルートイン西舞鶴(大浴場付き)走行距離:46.2㎞
最後に
レースを開催いただいているスポーツエイド・ジャパン様、安全に配慮されているのがよくわかるコースを含めすごく楽しかったです、ありがとうございます。
途中のコンビニ、道の駅、ドラッグストアなどはお手洗いを使用させていただいた事も含めて大変お世話になりました。コンビニはジャーニーランの拠り所、コンビニ無しでは絶対に完踏できません。
TwitterやLineなどで途中途中で応援いただいた皆様もありがとうございました。一人で進む中でずっと楽しみにしていました。4日目にリタイアを免れたのも皆様の励ましのおかげです!
最後に11泊12日もの長丁場を嫌味も言わずに送り出し、またレース中は時々電話で私の愚痴を聞きながら叱咤激励をしてくれた妻に最大の感謝を表します。
これでR7、R8ステージをクリアしました。残るは最難関のR9ステージ!高低差が多いことも含め大変だと聞いています。来年に向けてステップを踏んで努力を続けます。