成願寺を出るといよいよ大江戸コースの一番華やかな部分にさしかかりました。写真撮影が義務付けられている都庁、六本木のグランドハイアットの石のオブジェ、東京タワーののっぽん君、浅草寺本堂、鳥越神社社標の5箇所だけでなく、表参道、代々木公園、などなど都心の観光見物コースそのもの。その代わり曲がり角が多くコースロストの危険性が高く、また信号待ちも多くてなかなか前に進めない区間です。
都庁を過ぎたあたりから、体に変化が現れました。しんどくないというより、急に元気に！ 鹿カレーでエネルギーをしっかり補給した上に、カフェイン断ちした体に2週間ぶりに流れ込んだカフェイン入り飲料「ライジン」。なんだか、「シャキーン！」っていう効果音が聞こえてきそうなくらい元気になりました。まさしく「覚醒」した感じです。
130kmを踏破してきたとは思えないくらいの元気さで、信号待ちは多いものの走っている区間はキロ6分から7分くらいと我ながら信じられないスピード。幸いこの区間は試走してコースを覚えていることもあって、次々とランナーを抜かしながら進みました。このカフェイン効果は少なくとも「こあしす」エイド（144km地点）ではまだ持続していました。こあしすでは、走れる間に走っておきたかったので、ニュウメンをいただいてすぐ出発し、スカイツリーのたもと、「おしなり」君エイドを目指しました。この区間スピードが落ちてきましたがしっかり走ってました。ただ、右足首に痛みが出、それがどんどん強くなり、信号で止まって走り出すたびに激痛が走るようになってきました。途中一緒になったランナーに足が痛いんですか？と心配される始末でした。
この状態で痛みを我慢しながらおしなり君エイドに着くと、レースの応援に来てくれたラン仲間が待っていてくれました！ 彼が一緒に浅草寺まで伴走してくれて本当に助かりました。痛みを忘れて走ることが出来たのは伴走のおかげです。浅草寺でこの伴走してくれた友人から暖かいコーヒーとミニトマト、レモンをいただきました。コーヒーで2発目のカフェイン覚醒＋一緒にロキソニンを服用し、右足の痛みを抑えました。
ロキソニンの効果って絶大ですね。痛みが隠れて、更に2回目のカフェインの力を借りて、浅草寺以後もひたすら走り続けました。東大赤門を過ぎて、駒込駅の近くで前を見ると見知ったランナーが！ 戦友のにっこさんです。72キロの唐子エイド手前で最後に別れてから、どんどん差をつけられ、成願寺エイドでは1時間先行していた彼女に、約40kmの区間で1時間のタイム差を縮めて追いつきました！ にっこさんは「足が止まっちゃいました」と弱音を吐いていましたが、彼女もしっかり走っているのを見て、強いにっこさんなら大丈夫と思いながら少し言葉を交わしただけでそのまま先に向かいました。
赤羽までは試走で道を覚えていたんですが、赤羽以後はおしゃべりしながらの試走一回だけでコースに自信がありませんでした。ペースの近い大江戸コースに参加のランナーにお願いして高島平のエイドまで同行させていただきました。助かりました！
高島平に着いたのが12時16分。ここが178km地点で残り26km！ 残り7時間半以上あるので、ようやく完走を確信しました。お久しぶりのまりぱさんが誘導員をされていたのに挨拶をして、いざゴールに向けて出発です！
