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川の道フットレース 2021 その9:リタイアは計画的に

 


前回、レースが終わって何か買いたくて仕方ないと書きましたが、早速ポチってしまいました。

買ったのは「MYTREXのミニマッサージガン」。これで腸脛の頑固な疲れ、痛みやふくらはぎの張りもなんとかなるかな? 届いたらレビューします^^

 

飯山でリタイアを決めたのが5月3日の22時50分。この後、まずは川の道フットレースの大会本部に連絡し飯山でリタイアの旨を告げ、また預け荷物は着払いで自宅に送付いただくようお願いしました。荷物を送付してもらえるのは本当にありがたいです。次はその日泊まるところの確保。飯山駅そばにはビジネスホテルが1軒だけ。電話するも本日の営業終了+満室と断られました。駅で野宿するわけにもいかないので、そのまま駅前のタクシーのおじさんに近くのホテルを聞くと、長野鉄道中野駅近くにルートインがあるとのこと。電話すると泊めてくれるというので、そのタクシーで中野のルートインに向かいました。

 

飯山駅から中野駅までタクシーで約5500円、更に定価で泊まるルートインは10900円。暖かいベッドと引き換えに結構な出費でした。おまけにこの時に忘れていたのが新潟駅前に予約した5月5日のホテルの予約キャンセル。翌日5月4日にキャンセルしたら前日キャンセルということで50%のキャンセル料、約2000円を支払う羽目になってしまいました。他に選択肢がなかったし、リタイアを予想してホテルの予約なんて取らないから仕方ないけど^^;

 

ホテルに入ってからコンビニに寄るのを忘れていたことに気が付きました。レース時の姿のままなので着替えをまっとうな食料も持っていません。リュックに残っていたベルギーワッフルとエナジージェルでカロリーを取り、風呂に入りながら下着とウエアの洗濯。その後水風呂をはって、ひざ下のアイシングを15分。ようやくベッドで横になったのが午前2時ごろだったでしょうか。

 

午前3時半頃に大量に発汗して目が覚めました。ベッドシーツがびしゃびしゃになるぐらいの発汗です。両足の腫れによる全身発熱が治まり、それに伴う発汗だと思います。寝る前のアイシングが効いたんだと思います。

振り返ってみればホテルにチェックインするときに体温計測がなくて良かった。発汗具合からしても38度前後の熱があったと思われ、計測されたらホテルに泊まれなかったかも・・・

 

その後朝7時過ぎには起きました。やはりレース直後は興奮してしっかり寝れないですね。悩んだのがその日1日着るもの。レース中にリタイアしたので選択肢は2通り、(1)レース時の格好そのまま(下はタイツ+ランパン) または(2)レインウエア上下

で、私はその(2)を選びました。ホテルの朝食会場でゴールデンウィークを楽しむ家族連れの中に全身レインウエアのおっさんが一人、異様な風景だったに違いありません^^;

朝食はあまりにお腹がすいていたので、ホテルのビュッフェで洋食メニューでパン3個食べた後に、ご飯に納豆、味噌汁と和食メニューまで完食してしまいました。

 

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(ホテルで食べた朝食。これでも足らずこの後和食の朝食をもう一度完食しました^^)

 

その後長野鉄道で長野駅に移動し、せっかくなので蕎麦を食べて日本酒を買って横浜の自宅に帰宅、5月4日の午後でした。

この日の晩も水風呂で両足ひざ下のアイシング。氷+氷嚢でのアイシングも良いのですがどうしても部分を冷やすことになり、私のようにオーバーユースで全体的に腫れが出ている場合は水風呂が広範囲に冷やすことができてよい感じです。

この日の晩も38度前後の熱を出しました。で、やはり夜中に大量発汗して熱が下がり、また寝るときに両足に張りまくったシップのおかげか足の熱もとれ、発熱は収まりました。結局レース後2日間発熱したことになります。

 

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長野駅で飲んだ5日ぶりのビール、うまかった!!)

 

思えば、超ウルトラマラソンのレースで発汗したことはこれで3度目。1回目は初めての200㎞超え「佐渡島エコジャーニー」で、2回目は前回の「川の道フットレース 2019」で。

どうも私は限界を迎えると足の弱い部分から腫れ、その腫れが足全体に広がり、全身の発熱につながる という形で熱を出してしまうようです。5年前の佐渡島エコジャーニーの時は200㎞前後だった限界が、一昨年、今年と300㎞超まで伸びたものの今回もレース中に限界を超えてしまったということでしょう。

今回のレースも今の自分の限界まで力を出し尽くせたということで、レース自体に悔いはありません。精一杯努力した結果のリタイアです。またリタイアしたタイミングもこれ以上は無理だったと思えます。

 

自分に足りなかったのはレースに向かうまでのトレーニングです。私には500㎞を走るだけの体ができていなかったということです。このあたりは人によって様々だと思いますが、私は元々病弱で40代半ばまでは運動と無縁だっただけに、人一倍しっかり土台を作らないといけないのが足りませんでした。

走り始めてから月間200-300㎞という走行距離の私には500㎞は長すぎた。月間走行距離を500㎞以上にする努力を3か月以上続ければ私でも川の道フットレースの完走げ見えてきそうな気がします。でも仕事ともう一つの工芸系の趣味とランの生活の中で月間500㎞は何かをあきらめる必要があります。

今後定年を迎え、走る時間を多く取れるようになるまで川の道フットレース:500㎞は封印というのが今の結論です。あきらめるわけではなく、定年後にしっかり走り込んで体を作り必ず川の道フットレースを完走するつもりです。

 

言い訳というわけでもないですが、走りすぎて熱を出すまで走ることができるという点が自身を褒められる部分だと思っています。また自分の限界がどこにあり、どのように限界を迎えるのかわかっているという人は少ないんじゃないでしょうか。

 

レースを終えた翌日朝食会場で感じたのは、「現実世界に戻ってきた」でした。完走はできませんでしたが、川の道フットレースの500㎞超という長さは200㎞のレースと全く違います。スタートした瞬間から頭の中は「走る、歩く、コース、地図、食べ物、コンビニ、休憩、寝る、他のランナー仲間」だけになります。他は何も考えない3日半(完走したら5日半)は海外旅行以上に異世界での滞在というか異空間にいたように感じます。他の川の道「戦士」たちがリピートするのもわかります。

 

最後に川の道フットレースを開催いただいたSAJの代表をはじめ関係者、ボランティアの皆様、一緒に歩んだランナーの皆様、途中応援いただいたラン仲間、途中のコンビニなどお世話になった人たち、それから快くGWにレースに送り出してくれた妻、皆様本当にありがとうございました。充実したゴールデンウィークとなりました。

 

次回、川の道フットレースに持って行った装備をリストアップします。参加したいと思っている方の参考になれば幸いです。

 

つづく