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本州縦断フットレース R7ステージ まとめとヒント

このまとめはあくまで遅い人用です。本州縦断フットレースR7ステージは433㎞、この区間を9日間で踏破できれば完走、私のように全歩きでも完走できます。本州縦断フットレースに挑戦したい、挑戦しようと思っているけれど自信がない方の後押しになれば幸いです。

例幣使みち、川の道、小江戸大江戸などに比べてしんどい?

小江戸大江戸200K」は基本200㎞、走るレースなので全くの別競技です。小江戸大江戸に完走できるかより、1週間以上の間12時間体を動かし続けられる体力・精神力があれば大丈夫です。
「川の道フットレース」は5日半で510㎞と過酷なレースで、1日に100㎞近くを進めなければゴールはありません。R7ステージであれば1日に50㎞動き続けられればゴールできます。現に私は川の道に2回チャレンジして途中棄権していますが、このレースでは完踏できています。
「例幣使みちジャーニーラン」は570㎞を11日、本州縦断フットレースのステージレースと似た「フットレース」系で、やはり歩いてでも完踏できます。ただ、私は去年例幣使みちジャーニーランの1st+2ndを完踏しましたが、この本州縦断フットレースと大きな違いがあると感じました。例幣使みちは、道すがらの景色や歴史が非常に楽しくて、車の通行量の少ない田舎道を通ります。一方R7ステージは海沿いの数日間を除くと基本単調な幹線道路で、更に車の通行量の多い国道7号線がメインです。例幣使みちは峠越えのトレイルを含めてアップダウンの激しいコースで、体力的には本州縦断フットレースR7ステージより厳しいですが、精神的には本州縦断フットレースの方が数段厳しいと感じました。簡単に言って、本州縦断フットレースは「修行」のようなコース、とにかく気持ちを切らさないことが大切です。

R7ステージは順コースと逆コース、どちらが楽?

私は青森でレース後に観光をしたかったので逆(新潟→青森)にしましたが、本来の順コースは青森→新潟。あまり高低差も多くないコース。また風向きも朝晩で変わり、どちらが順風ってこともないので大きな違いがないように思いますが、私は本来の順コースである青森→新潟をおすすめします。
理由は、コース全体が「修行」だからです。新潟~秋田の区間は基本海沿いで、笹川流れに代表される美しい景色と平坦なコース、逆に秋田~青森間はあまり楽しいところがなく、やたて峠などのゆるいアップダウンが続きます。前半のうちに「修行」場所の秋田~青森間を完了し、しんどくなる後半に美しい海沿いの景色を堪能する方が気持ちを保ちやすいと思います。

完走のために良かったこと

私のように遅い選手にとって、いかに1日の運動量を限界以下に抑えるかが非常に大切、そのためにあらかじめ宿泊する場所を事前に入念に選びました。下に別枠で詳細を記載しますが、完踏できた要因の7割はこの宿の手配にあると思っています。1日当たりの距離を65㎞以下(歩いて13時間以下)に抑え、コースからできるだけ外れず余分な距離を歩かず、また朝晩の食事の手配が便利(宿に着く時間が読めないので、基本食事なしで近所のコンビニで購入)な宿を選ぶようにしました。
なお自分が温泉大好きなので、温泉宿がある場合は優先しました^^

また、コース沿いのコンビニ、道の駅、ドラッグストアの位置はあらかじめマップに記入し、また別途参照用に表にまとめておきました。この表を見ながら次の目標にするコンビニを目指して進んでいきました。都心と違って食事や飲み物がいつでも手に入るわけではないのでコンビニは命綱、次のコンビニの位置が分かるのは予備食料、飲み物の手配も含めて非常に役に立ちました。

こんな表を作ってプリントアウトして参照しながら進みました

装備も重要です。別記事にまとめていますが、事前に用意した装備はほぼ全て使いました。ダウンジャケットも早朝の気温は5℃前後なので、着て出発してどんどん脱いでいくスタイル。下半身は寒い時はレインパンツを着ていました。街中なので小さなヘッドライトですが、ヘッドライトも夕方以後は使うようにしました。交通量が多いので主に自分に気が付いてもらう目的です。同様にバックライト(チカチカ)も夕方とトンネル内ではできるだけ点燈するよう心掛けました。
使わなかったのは、非常用のサバイバルシートとロキソニンを含む薬ぐらいです。あと手袋(テムレス)も使いませんでしたが、全体的に過不足なく満足できる装備だったと思います。

akinoponn.hatenablog.com

レース途中で左足首が痛み、腫れ始めましたが、スピードを落として、アイシングをして、テーピングをしながら進み続けることによって悪化することなく、逆に最終日には少しましになっていました。しっかり体のメンテナンスをしながらレースを続けたのが良かったと思っています。

こうすれば良かったという反省点

完走できたのであまり多くありません。ただこのレースではチェックポイントの通過以外はコースは基本自由です。スポーツエイド・ジャパンが示したコースに従うだけでなく、もっと自由にコースを探しておけば良かったと思いました。途中国道7号線の歩道のないところなど、トラックが通るたびにその風にあおられ、また路側帯はガタガタで足を取られやすくて一歩一歩緊張しながら進む場面もありました。少し遠回りになっても交通量の少ない道を探して進んでいければ良かったなと思います。

後は本編にも書いたように道の駅の営業時間の下調べを忘れたことです。利用者が少ないためかランチ時間帯と夕食時間帯しか食事を提供しない場合が多いので、道の駅でご飯を食べる場合は営業時間に注意です。

宿泊した宿一覧

瀬波温泉「ゆ処そば処磐舟」:新潟から56㎞

あつみ温泉「三国屋旅館」:瀬波温泉から54.3㎞(新潟から110.3㎞)

酒田ステーションホテル:あつみ温泉から45.5㎞(新潟から155.8㎞)

ルートイン由利本荘:酒田から60.8㎞(新潟から216.6㎞)

大久保駅前 小野旅館:由利本荘から58.4㎞(新潟から275.0㎞)

鷹ノ巣駅前 ビジネスホテル八木:大久保駅から61.4㎞(新潟から336.4㎞)

大鰐温泉 不二やホテル:鷹ノ巣駅から54.7㎞(新潟から391.1㎞)

ルートイン青森駅前大鰐温泉から48.7㎞(新潟から439.8㎞*)

*:新潟からの距離はホテルへの寄り道なども含めGoogleMapで調べた距離

最後に

レースを開催いただいているスポーツエイド・ジャパン様、本レースを含めてヘンタイさんから私のような一般人まで楽しめるレースを運営いただきありがとうございます。
道すがら気がついて応援いただいた方々、すごく励みになりました。またコンビニや宿でゼッケンに気が付いて応援いただいた皆さんも嬉しかったです。途中途中のコンビニ、道の駅、ドラッグストアなどはお手洗いを使用させていただいた事も含めて大変お世話になりました。コンビニがないと絶対にこの手のレース、完踏できません。
Twitterなどで途中途中で応援いただいた皆様もありがとうございました。一人で進む中でずっと楽しみにしていました。
最後に10日間の長丁場を嫌味も言わずに送り出し、またレース中は時々電話で私の愚痴を聞きながら叱咤激励をしてくれた妻に最大の感謝を表します。
今回でR7ステージがクリアできたので、できれば来年はR8ステージにチャレンジしたいと思っています。距離が100㎞以上伸びて制限時間は24時間増えるだけと一段階難しくなるので、来年に向けてステップを踏んで努力を続けます。