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川の道フットレース 2021 その8:夢と現実のさなかで彷徨う

川の道フットレースへの参加記念に自分に何か買いたいなと考えています。何かと理由をつけて買い物をしたがる悪い癖ですが^^; 久々にカスタムインソールを作るのも良いな。

 

20210505 川の道

(レース中に記したCP毎のタイム表。川の道フットレースでは各CPに誰かいるわけではなく、自分でチェックポイントについたらタイムを記入します)

 

CP17:浅野交差点に到着したのが18時58分、再びの夜間走です。4月30日にスタートして4日目の夜、この間に10時間程度の睡眠ですからとにかく眠い。でも、上りはしっかり歩いて、下りは小走りの動きを守り、また1時間以上動いたら5分以内の休憩の自分に課した決まりを守って動き続けました。

しばらく行くと、バイパスと旧道の分かれ道。ここはどちらもコース認定され、バイパスが夜間推奨コースになっていますが、迷わず旧道を進みました。旧道の方がアップダウンも少なく楽と経験者は皆さん言っているので。

 

旧道をしばらく進むと、だんだん眠気と疲れで意識が朦朧としてきました。夜間でほとんど車のいない1本道。15分に1人程度ハーフのランナーに抜かされる以外は何も変化のない道。目線の端にガードレールだけを微かに捉えて、後は道路の幅をフルに使ってフラフラと半分眠りながら進みました。他人がみたら酔っ払いの歩みのような状態だと思います。

ふらふらーと進み続けるとどんどん意識は小さくなり、何も考えず夢見ながらヘッドライトに照らされるガードレールが1本また1本と過ぎていくのを感じるのみ。

 

意識が遠のいたまま、旧道の部分をフラフラ進み続けていましたが、この状態を邪魔する感覚が少しづつ芽生えてきました。それは脚の痛み。今まではシューズで圧迫された部分以外の痛みはなかったのが、少しずつ両ふくらはぎと太ももに痛みを感じるようになっていました。

それでも夢の中の世界を進み続け、ようやく飯山の市街が近づいてきました。この区間、近い感覚としては高熱にうなされた夜に近い感じです。痛くて苦しくてとりとめない幾何学的イメージが頭に浮かびながら時間が進まない感覚。

幾何学的イメージが、闇に浮かび上がるガードレールに変わっただけのような感じです。

 

永遠とも思える夢の中をさまよって、ようやく飯山市街が近づいてきて意識がだいぶはっきりしてきました。そうすると足が痛くて動かないことに気が付きました。足を前に出しても痛くて全くスピードが出ません。

飯山市街に到着してから、JR飯山駅までの約3㎞をほぼ1時間かけてなんとか歩いて、JR飯山駅にたどり着き大休止。ここで痛む両足を見てみると、右はふくらはぎと太ももが腫れあがって熱を持っており、左もふくらはぎが腫れて熱を持っている状態でした。

 

過去の超ウルトラの経験から、足が腫れて熱をもってしまうと万事休す。このまま無理して進むと腫れが広がり全身が発熱することになります。次回に詳細を書きますが、実際今回もレースリタイア後に発熱しました。というか、多分まちがいなく飯山手前でフラフラと進んでいた時から熱をだしていたと思います。

このまま三箇小学校に進むのはもってのほか。間違いなく途中で動けなくなり救急車になりそうだったので、ここでレースリタイアを決断、私の第16回川の道フットレースは339㎞地点、飯山駅に5月3日22時50分に到着し3日半で終わってしまいました。

 

自分自身、CP17:323㎞浅野交差点ではまだ元気いっぱいで先に進んでいたのが、CP18:339㎞飯山駅でのリタイアは予想外でした。次回にリタイア後の顛末でどのような感じなのか説明したいと思います。

 

つづく