第2回壱岐ウルトラマラソンは色々と記憶に残るレースになりました。
このブログの更新が滞っているのからも想像できるように、最近仕事が忙しくて会社泊まり込みも多くあまりというかほとんど走れていません。体重もここ8年でMAX!ウルトラを走れるような体形でない状態で臨んだレースで不安いっぱいでした。
例年のウルトラなら荷物の準備や、レースコースの確認など事前の楽しみも兼ねて時間をかけるのですが、今回は準備は直前にバタバタと荷造り。会場であれも忘れた、これも忘れたと少々後悔しました。
それはともかく、ウルトラに行くなら楽しまなきゃ! ということで博多港で仲間6人と落ち合っていざ壱岐の島へ。前日受付を済ませその後は名産の壱岐牛の焼肉! この時はその後の色々を全く想像していませんでした。
ホテルだけはレース申し込み前から予約していたので、スタート会場の近く。早めに寝て、3時半起床。4時20分にホテルを出て会場に向かいました。
スタート ー 20㎞
猿岩という壱岐の島の観光名所が18.6㎞。10㎞過ぎたころから明るくなりはじめました。雨も降らず風が強いくらいで走りやすい天気でした、このころは。
猿岩でおにぎりとみそ汁をいただきました。おいしかった^^
20㎞ - 40㎞
35㎞ほどのところにイルカパークがあるんですが、この手前あたりから海沿いに出るとものすごい強風! 向かい風で前に進めないほど。イルカパークに続く道には波が道まで降りかかって、海水を浴びながら走るスリリングなコースになっていました。
このあたりでは序盤から平気で続くアップダウンで足の疲れも出て、だいぶしんどくなっていました。
40㎞ ー 60㎞
50㎞の地点に大レストがあり、ここで荷物のピックアップができます。荷物に入れておいたカステラを食べ、エイドのカレーを食べて元気回復。ただ坂の多さと自分の脚力の衰えから、すでに6時間10分も経過しており、この時点で13時間以内のゴールは無理そう、制限時間との戦いになるなと実感しました。
60㎞手前に「はらぼけ地蔵」という名所があるのですが、ここの風はきつかった!
60㎞ ー 80㎞
海岸線に出るとものすごい風。海水はかぶるし、砂が飛んできて当たって痛いし、たいへん。海岸線から内に入ると坂ばっかり。雨も降りだしてどこに行っても苦行のレース、とにかく前に進むしかないので気持ちを切らさないように頑張りました。道々で強風や雨の中で応援くださる地元の方、おじいさん、おばあさん、子供さん、お母さんとものすごい力をもらいました。エイドでは中学生が元気いっぱいにサポートしてくれて、ゼッケンに書いたニックネームで応援してもらえて、これのおかげで走れたと思います。
80㎞ ー 100㎞
このコース、85㎞を過ぎてからの坂が一番きついです。もう足は動かないから上りは歩いて、下りは走るけど膝が悲鳴を上げて速度が出ない。時計を見ながら、ここで気持ちを緩めると完走できないので、ときかく遅くとも下りは走ると決めてとにかく前へ。90㎞あたりから暗くなり風で木がこすれるバキバキいう音を聞きながら。
消防団が総出で道を照らしてくれていたのがありがたかった。
ゴール手前2㎞くらいのところで、スタートの郷ノ浦港が近づいてきたところで、ものすごーくショックな町内放送が。「壱岐の島に暴風警報が発令されています」、「本日及び明日の船の全便欠航が決定しました」
なんですと! 全便欠航って帰れないじゃんというショックを抱えながらなんとかゴール。ワーストのウルトラ記録ですが、なんとか完走できて良かった。
ちなみに一緒に行った仲間6人全員完走、よかった^^
レースの感想
なぜか私のGarmin Fenix2では累積標高差2430mと出ています。これは嘘かもしれないけれど、思った以上の坂です。伊豆大島、えちごくびきのなどより難易度高いと思います。エイドの数は充実していますが、食べ物のバラエティーが少なめでした。で、とにかく町ぐるみ、島ぐるみの応援がすばらしい! 分かれ道には必ず誰かが立ってくれているし。台風の雨風の中を濡れながら応援してくれるひとがたくさん! エイドの中学生は元気いっぱい! ほんとによいレースです。
翌日(日曜日)
船が出ないんなら、島を楽しむしかない。でも、台風ですげー強風に雨。友人たちとレンタカーを借りて、昨日のレースコースを中心に島を回って観光しました。ラン仲間とわいわい言いながら動くのは楽しいね^^
翌々日(月曜日)
もう帰らないと職場から私の机がなくなりそう。土曜から船の出航状況を見ながら何度も飛行機の予約を変更しまくりました。まあでも、船が出なきゃ仕方ないので、再び壱岐の島の観光へ。今度は6人で電動自転車を借りて。
坂ばっかりの島だけど、電動自転車ってラクチン! すいすい進む^^ 焼酎の酒蔵とか弥生時代の遺跡を観光して、港で昼ご飯食べて。そうこうしていると4時過ぎのフェリーの出航が決定したので、ようやく帰路に。
そこからも長かった。博多空港では台風の影響で飛行機が遅延しまくり。なんとか家に帰り着いたのは12時過ぎでした。
結局金曜に家を出て、帰ってきたのは日付が変わって火曜日! 足掛け5日間の旅、終わってみればラン仲間とわいわい過ごせた楽しい時間でした。