さて、新しいおもちゃのレビュー第2回です。
まず初めに、何故おもちゃと言っているかというと、届く前からの予測通り今のところ実用性が全くないからです。私は1年近く前にIndiegogoというクラウドファンディングで申し込んだので199ドルでしたが、今購入しようとすると499ドル! 日本では代理店が65780円で販売しています! 買うなとは言いませんが、199ドルですらトラブルを楽しむ気持ちがあっても高いのに、現在の販売価格の価値があるとは到底思えません。大人の高いおもちゃです。変な意味じゃなくね(笑)
今回はGPSの精度レビューです。まずは1回目のテストとして前の記事で書いた小江戸大江戸200kのコース下見で使ってみました。東京都心の高層ビルが建ちならぶGPSにとっては厳しい環境です。
で、結果は写真の通り。
左手につけたAmazfit Stratosが41㎞強を示したのに対して、右手につけて走ったMatrix Power Watch 2はなんと146km! 6時間半でこんなに距離を走れる私って素敵! 世界記録更新できそう^^ っていう結果でお話になりませんでした。 どうもGPSの補足が弱く、GPSのブレをすべて距離計算している感じです。信号で止まっている間も、昼ごはんを食べている間もどんどん距離を稼いでました^^;
都心では大変でも開けた場所ならどうだろうってことで、翌日は鶴見川の河川敷を走ってみました。走ったコースは10年以上使っているいつものコースで、距離は10.25㎞です。
結果は、今回は左手につけたMatrix Power Watch 2が11.68㎞、右手につけたAmazfit Stratosが10.32km。今回は”たったの”14%の違いでした。スマホに残されたコース履歴を見てみると、前半20分のブレが大きく、その後安定してきていました。GPSを補足しても、補足衛星数が増えて安定するまではブレちゃって、その分距離が増えているようです。写真の1枚目がPower Watch 2です。2枚目のStratosとの差は歴然。
なお、GPSの補足にかかった時間は1回目の東京都心で2分30秒程度、2回目の河川敷ランで1分30秒程度でした。これはA-GPSがないことを考えれば普通ですけど、5年以上前のGPS時計のイメージですね^^;
もう一点、この時計の充電方法である体温差と太陽光からの発電量はわずかなもので、この時計、すべての機能を独自OS上で低電力消費に設計しているそうです。その中でGPSは電気食い虫。マニュアルには1日に使えるGPSは30分まで、1日休んだら1時間までOKって書いていました。ただ1回目の6時間半のジョグ後でもバッテリーは2/3程度残っていましたし、翌日に1時間ジョグってもバッテリーには問題なし。バッテリーだけ見れば普段使いのジョグの使用では充電の心配はなさそうです。
結論としては、今のところGPSは使い物になりません。開発元は近々にA-GPS機能を導入するつもりだそうで、A-GPSが導入されたら、GPSを掴むまでの時間が短縮されるだけでなく、素早く多くの衛星が捕まえられるのでGPSもより安定するはずです。早くA-GPSを含んだファームウエアを発表してもらいたいものですね。もちろん、それ以上にソフトウエアの改良も必要ですが。