例幣使みちジャーニーラン 395km -6日目、中山道最大の難所：和田峠！

前日の夜はリタイアしたい誘惑に強くかられていましたが、やはり朝起きると気持ちも切り替えられるもの。7時間近く寝たのにあちこち痛いし全身の疲労感はあるものの、気持ちだけは前向きになっていました。「えいやっ！」て気合で出発です。

ただ出発早々難敵が待ち受けていました、塩尻駅前から塩尻の宿を過ぎてすぐに迎える塩尻峠です。この日まで名前すら知らなかった峠ですが、これがキツイ！300mほど単純に上って、下るだけの峠ですが全てが急こう配の舗装路！　前日までの上り下りで限界を迎えていた膝がここで悲鳴を上げ始めました。下りの舗装路で右ひざが痛い！　とにかく痛いので、キツイ下り勾配は後ろ向きで下りました。

下りきると待っているのが恩寵のような下諏訪宿。御柱祭の準備で街中は幣がはりめぐらされていました。（前日の奈良井宿でも御柱のための幣が張られていました）ここで楽しみにしていたのが温泉です！　多分江戸時代の旅人も下諏訪についたら同じように温泉を楽しみにしていたのかなと思いながら、柔らかいお湯でまったり。生き返った気分になりました^^

ここからは気分を入れ替えて和田峠にチャレンジ！　噂に聞いていたけれど、これって峠というか、単なる山登りでしょ？　標高800m足らずの下諏訪から1531mまで750mをひたすら上る！　途中からは完全な山道だし（泣）　もちろん途中は自販機もないので、水分１Ltと食料を確保してえんえん登り続けました。

上りよりも辛かったのが下り。上りはガレ場も多く、急峻な山道だったのに対し、下りは山道とはいえなだらかめのトレイル。足さえ元気なら気持ちよく走れそうな道だったんですが、既に300㎞を超えた体はヘロヘロ。右ひざも痛くて、思うように下ることができずに難儀しました。

でもこの日は和田峠越えを意識して6日間の行程中で移動距離の予定は最短の42㎞、宿には長久保宿手前の民宿を予約していました。なんとか午後6時に民宿にたどりつき、お風呂に入って、民宿の晩御飯と久しぶりのビールで一息つくことができました。この民宿、高かったんですけど場所は私にとってはベストでした。後は最後の50㎞足らずを残すのみ。民宿に早めに着いて、ゆっくりくつろいで翌日、最終日に備えました。