ウルトラマラソン始めました

ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを走ります

ウルトラマラソン始めました

中国の死者21名のトレイルラン大会で自分は死なずにすんだか?

非常にショッキングなニュースです。他国とは言え自身に置き換えると怖くて仕方ない事故、今後詳細な分析も出てくるでしょうが、自分の考えていることをまとめたいと思います。

dogsorcaravan.com

このレース、標高2000mで開催されるレースで事故が起きたのは最長100㎞の部、累積標高差は3000m、制限時間は20時間。映像を見ていても舗装路がほとんどで未舗装路は一部のみ。イメージ的に津南ウルトラマラソン(累積標高差2850m)、村岡ダブルフル(同2550m)、野辺山(同2080m)よりちょっとしんどいウルトラマラソンっていうかんじでしょうか。

主催者側定時に必須装備に雨具、保温着は入っておらず推奨となっており、保温関係で必須だったのはサバイバルシートだけだったそうです。

開催者がレインウエアとインサレーションウエアを必須にすべきだったという議論は置いておいて、もし私がこのレースに参加した場合何を持っていったのかと考えると恐ろしくなってきます。

当日は晴れ予想、最高気温19度という天気予報で、参加者の多くはTシャツと短パンでリュックは背負わずという装備が多かったように映像では感じられました。多分通常のウルトラマラソンのつもりで参加したのでしょう。それが天候急変で午後から強風+気温低下+雨+ひょうとなり行動不能のまま夜を迎え、最低気温0度の中、低体温で21名ものランナーが命を落としたということです。

このレースを普通のウルトラマラソンの延長と思いレインウエアや保温用ウェアを持たなかった(もしくは”必須”とされていたサバイバルシートすら持たなかった)ことが生死を分けた気がします。

日本国内の”普通”のウルトラマラソンでも2013年のチャレンジ富士五湖ではみぞれまじりの雨のため、100㎞の完走率が50%前後、112㎞は40%以下に下がったこともあります。ましてや2000mの山の上、天候急変は本来考えておかなければいけないことですが、自分が参加者であったと考えた時本当にしっかりした装備を持っていたでしょうか?

もし自分がこのレースに参加した場合、タイムを少しでも縮めるためレインウェアやインサレーションウエアを持たない選択肢は考えたと思います。(ただ私自身今迄のウルトラマラソンのレースでレインウエアを持たずに参加したレースは1回もなく、最低限レインウエアは持って参加したと思いますが)
主催者側での必須装備品の指示や参加ランナーの保護はもちろんものすごく大切です。一方我々ランナー自らがしっかりリスクを考える。そのレースで最悪のコンディションに遭遇した場合どうなるか、途中リタイアした場合にどうなるか。これらを考えて自分を守るための装備を持っていくというのがすごく重要なんだと今回の痛ましい事故を見て感じました。

 

最後に今回の事故で亡くなったランナーの皆様のご冥福をお祈り申し上げます。